Thursday 15 December 2016

心踊る切符、ビスケットではさんだパン(チェコ旅行記3)


前回までのブログはこちら
🧀チェコ旅行記1 大衆食堂で食べたお肉のようなチーズフライ
📚チェコ旅行記2 世界いち美しい図書館


いよいよ今回でチェコ旅行記も最終回。ストラホフ修道院を出た頃にはもう日も沈み、あたりは真っ暗。トラムに乗って旧市街地へと向かった。トラムの切符は停留所にある券売機で買う。切符は時間制になっていて、たとえば30分の切符(24コルナ)を買えば、30分間どのトラムにも乗り放題。車内に時刻を刻印する小さな機械があるので、そこに切符を差し込んで刻印する。ハンガリーも、イタリアもトラムやバスは同じシステムだった。

上はトラム、下は高速バスのチケット

旅行中は毎日日記をつけていて、そこに切符や包み紙、とにかくその日に集めたものを貼るのが楽しみなのだけれど、チェコの切符は抜群に可愛かった。パステルカラーで細かい模様が描かれていて、紙幣もそうだけれど繊細で美しいデザインはさすがミュシャの国と思わずにはいられない。こういう楽しみがあると、電子マネーよりも切符の方がいいなぁと思ってしまう。知らない国で、言語もよくわからず、奮闘しながら買った切符が可愛かった時の喜びは、くじ引きが当たった時のように心踊るものだ。


さて、次の日は早く起きて朝食を食べにレストランへ向かった。ガイドブックで目星をつけていたのだけれど、その途中に小さなマーケットを見つけたのでこっちの方が楽しそう、とそこで朝食をとることにした。熱々に溶けたチーズをかけて食べるベイクドポテト、スパイスの効いたホットりんごジュース、いのししや鹿の肉のソーセジなど目移りしてしまう。散々悩んだ末に、革のジャケットを着たイカしたおじさんの屋台で、ハーブの効いたポークソーセージとたっぷりのザワークラウトを挟んだ大きなホットドッグを買って食べた。


そのほかに、ブラチスラバへ向かう電車で食べるためにパンを2つ買った-そして、そのパンがとても美味しかった。スパイシーなほうれん草のペーストを包んだパイ(25コルナ)と、シナモンの効いた甘く煮たりんご・クリームチーズ・ケーキ生地をビスケットではさんだパン(35コルナ)。このパンを買うときに、小銭が59コルナしかなかった-そしてパン屋のおじさんが気づいたのだけれど、そのうちの1コルナと思われた小銭はチェコのお金じゃなかった-のだが、おじさんが「そのくらいいいよ。おまけしとく」と言ってくれた。

チェコのポスト

このマーケット、偶然見つけたのでどこか分からなかったのだけれど、今調べたらおそらくFarmers Market in Prague 1という名前のマーケットだと思う。そのあとはミュシャ美術館へ行った。とても小さな美術館なので1時間もあればお土産まで充分見ることができるはず。

たった1日だったのに、すっかりプラハの虜になってしまった。瑞々しい緑に覆われた夏のプラハも美しいのだろうなあ。でも雪の降る冬のプラハも幻想的だろうなあ。イギリスにいる間に、また必ずプラハに行こうと決意し、名残惜しい気持ちでブラチスラバ行きの電車に乗った。

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