Wednesday 7 December 2016

クリスマスに彩るロンドンの街

12月に入り、ますます色づき始めたロンドンの街。週に一度おしえている書道教室の生徒から「リージェントストリートのイルミネーションは見た?」と聞かれたので、教室が終わってから散歩がてら見に行くことにした。

Regent Streetのイルミネーション

大きな紙袋をいくつも抱えた人たちが足早に過ぎていくオックスフォードストリートを通りぬけ、地下鉄への階段に突き当たったところで左に曲がる。リージェントストリートのイルミネーションの始まりは1954年にまで遡るそうだ。今年のモチーフは道路いっぱいに翼を広げた天使。今にも飛んでいきそうな、どこか儚い美しさの天使たちは、ロンドンの古い街並みにとてもよく似合っていた。


そのまま、リージェントストリートをピカデリーサーカスの方へと進む。途中で見つけたパステルカラーの箱を積み重ねたショーウィンドウ、「グランドブダペストホテル」に出てくるMENDL'S(メンドル)の箱にそっくり!



立ち止まってよく見るとH&Mのショーウィンドウだった。「グランドブダペストホテル」のウェス・アンダーソンが監督した、今年のH&MホリデーシーズンのCMはウェス・アンダーソン節炸裂でとってもほんわかした気持ちになる。

H&M - Come Together

このCMは電車が舞台だし、エイドリアン・ブロディーが主人公なので「ダージリン急行」のクリスマスバージョンのようで、そこもファンとしてはくすぐられる。CMを監督した繋がりで、ショーウィンドウも彼の映画風なのだろう。こんなにシンプルなのに、一目でわかる個性はさすがのひと言。


ショーウィンドウといえば、老舗デパートLIBERTYはロイヤルバレエとのコラボレーションで、とても華やかだった。いろんな仕掛けが隠されていて、くるくると舞う人形たちに思わず足を止めてしまう。ひとつひとつに物語を感じるディスプレイは、夢と喜びとわくわくがつまっていて、まさにクリスマスそのもの。



そうだ、ロイヤルバレエのThe Nutcrackerせっかくロンドンにいるのだし見なくちゃ!と思いチケットを探してみたけれど、オフィシャルページではどこもsold out、他のチケットオフィスでもクリスマス前はものすごく高くなっている。トレイラーを見て、ますます見たくなってしまったので、クリスマスが終わったら端っこの席で見ようかなあ。

The Nutcracker (The Royal Ballet)

リバティーの前を通り抜けた先にあるカーナビーストリートのイルミネーションは、それまでのストリートとは一味違うポップなデザインで、たった一本違う道に来ただけなのに、違う世界に来たかのよう。クリスマスのイルミネーションにそのストリートの色が出ていてとても楽しい。


ヒッピーを思わせるメッセージのイルミネーションはV&A(ヴィクトリア&アルバート)とのコラボレーションで、前にこのブログでも書いたエキシビションYou Say You Want a Revolution? Records and Rebels 1966 - 1970 からインスピレーションを受けて作られたものだそう。


クリスマスまでに、どこのストリートのイルミネーションを観に行こうかと胸を躍らせるのも、ロンドンの冬の愉しみのひとつだ。

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