Sunday 22 January 2017

素朴で温かいスロバキア料理(スロバキア旅行記1)

秋に行った東欧旅行記がまだ終わっていなかったのでつづきを...
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スロバキアの国旗が刺繍されたくまʕ•ᴥ•ʔ🇸🇰

プラハから4時間電車にゆられ、スロバキアの首都ブラチスラバへたどり着いた。すでにあたりは漆黒の闇にのみこまれていて、ところどころ傷つき、スプレーでらくがきされた建物が薄明るい街灯に照らされていた。チェコとスロバキアはかつて同じ国だったにもかかわらず、それぞれの持つ雰囲気の違いにとても驚いた。そして、ここがかつて社会主義の国であったことをなぜか強く意識させられた。


ブラチスラバの夜はとても寂しい。教会から聞こえる鐘の音、頬を冷やすつんとした風、あたりを包む深い闇。ホテルに荷物を置き、ブラチスラバ城まで歩く。ブラチスラバはとても小さい街なので、徒歩で歩いてまわれる。坂道を30分ほど登り続けると闇の中に白亜のブラチスラバ城が浮かんでいた。4つの塔が四方に建っており「ひっくり返したテーブル」という愛称で呼ばれるこの城は、女帝マリア・テレジアの時代に最盛期を迎えたが、1811年に火事で焼失し、共産主義時代の 1945年から68年にかけて修復されたそう。




ブラチスラバ城は小高い上に建っているので、夜はドナウ川とブラチスラバの夜景が見渡せる。ブダペストの夜景よりも、素朴で親密な感じのする夜景。坂を下り、旧市街地へと向かう。空腹の限界だったので、目についた郷土料理のレストランに入る。


芯から冷え切った体をスープが少しずつ温めていくのを感じた。酸味の効いたキャベツのスープはサワークリームを混ぜると、まろやかになる。とても好きな味。食事が運ばれると、私たちはそれぞれ一口ずつ味見をすることが習慣になっていた。友人のひとりは私のスープを「あーすごく苦手」と言っていたので、まあ、好みは分かれる味なのかも。私たち3人は食の趣味がバラバラだったのでスターターもメインもそれぞれ頼んだけれど、東欧のご飯はものすごくボリュームがある。毎回食後はぐったりしてしまうほど。





メインにはモチモチのじゃがいもの中にひき肉が入ったポテトダンプリングを。付け合わせで茹でた細切りキャベツがのっていた。チェコ、スロバキア、そしてこの後行ったハンガリーでもこの酸っぱいキャベツ、ザワークラフトはよく料理に使われていた。ホットドックにはさんでいたり、スープだったり、メインの付け合わせだったり。スロバキア料理は素朴で優しく、親戚のおばさんが作ってくれたご飯のような、知らない味なのに安心する、温かい味がした。


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